参考文献等(小学生用)

参考文献等

【参考文献等】

立山開山縁起えんぎ  類緊既験抄るいしゅうきけんしょう  立山町の歴史物語  大井冷光集等開山おおいれいこうしゅうとうかいざん 等

【立山の開山にまつわる資料等】

◎立山の開山は、今から約 1300 年前?
〇1907 年、測量のために勉岳に登った柴崎芳太郎氏一行が、山頂で杖の先に付 どうしゃくじょうとうける銅製品 (銅錫杖頭) とうじゃくじょうとう と鉄製品(剣)を発見する。
〇それまでは、勉岳は誰も登ったことのない山と考えられていた。
〇1893 年、 河合磯 かわいいそ 太郎氏によって、 大日岳 だいにちだけ 頂上付近にある修行の行われた洞窟から 銅錫杖頭 とうじゃくじょうとう が発見されているが、勉岳の 銅錫杖頭 とうじゃくじょうとう とほぼ同じころのものと考えられている。
〇銅錫杖頭は奈良時代終わりから平安時代初め(1100~1200 年前)に作られたものと考えられる。
〇全国の高い山には、奈良時代から平安時代初めにかけて開かれたものが多い。
比叡山天台宗 ひえいざんてんだいしゅう の僧、 康済 こうさい が9世紀後半に「越中立山」を開いたという記録がある。
〇京都・ 随心院 ずいしんいん に残る 延喜 えんき 5 年(905年)7月11日の記録によれば、越中国の長官である佐伯有若が、自筆で名前を残している。
「越中守従五位下佐伯宿祢 有若」 えっちゅうしゅじゅうごいかさえきすくね ありわか
『常設展示観覧 じょうせつてんじかんらん の手引き』富山県立山博物館
◎立山を開いたのは有頼? 有若? それとも狩人?
狩人伝承 かりうどでんしょう が国守佐伯有若の伝説に変わっていった?)
〇『 伊呂波字類抄 いろはじるいしょう 』では、「立山を開いたのは越中守佐伯宿祢有若であった」と いう。しかし、地元に語り伝えられてきた『立山開山縁起』では、「有若の息 子である有頼が開山した」と伝えている。
『立山黒部物語』立山黒部貰光株式会社
〇『 類聚既験抄 るいしゅうきけんしょう によれば、「狩人が立山で熊をうち、熊に矢を射立てた。熊は 矢を立てたまま死んだ。その熊をよく見ると、金色に輝く阿弥陀如来であった・・・
霊山 れいざん と熊との深い関係が全国にある。 山岳信仰 さんがくしんこう 猟師 りょうし が関与している。
熊野権現 くまのごんげん の縁起では、「猟師が熊を射、血痕をつけていって、熊と思ったのが 阿弥陀如来であったことを驚き知った・・・」
羽黒山 はぐろさん の縁起では、猟師が手負い熊を追っていく場面がある。
金剛堂山 こんごうどうさん の開山伝説では、役ノ行者が熊に案内されて登頂する。
『立山連峰』文部省登山研修所

【立山についての豆知識】

◎"立山"の山名と 語義・呼称等 ごぎ・こしょうとう について
・タチヤマ・・・そびえ立ちたる山
顕ち山 たちやま ・・・・神の降り立つ山
大刀山 たちやま ・・・・刀姻のように鋭い山
多知夜麻 たちやま ・・・万葉集で詠まれる
・立山

◎''立山"という山はあるの?

狭義 きょうぎ ・・・雄山( 雄山神社峰本社 おやまじんじゃみねほんしゃ がある)
・一般的・・・室堂から東に見える台形の山塊
・(中義)・・・ (左端) 富士ノ折立 ふじのおりたち 、( 中央) 大汝山、 おおなんじやま (右端)雄山の総称
広義、 こうぎ ・・・雄山を中心とした周辺山域、姻岳・立山などの山並み
最広義 さいこうぎ ・・・北アルプス北部全体
◎「立山三山」とは?
・別山、 中義 ちゅうぎ の立山(富士ノ折立、 大汝山 おおなんじやま 、雄山)、 浄土山 じょうどさん をあわせた名称

◆ "雄山"

・立山の主峰、3003m
いざなぎのみことたぢからおのみことまつ
・雄山神社峰本社がある。 伊弉諾尊 いざなぎのみこと 手力男命 たぢからおのみこと を祀る。
・山の姿を仏の体になぞらえて、頂上を 烏琵ノ峰 うしつのみね ともいう。
・明治 維新 いしん の神仏 分離後 ぶんりご 、立山権現(立山の神)は復古して雄山神社に、峰名も雄山となる。
神山 しんざん を敬って 御山 おやま とあがめたので、雄山という呼称にも結びつきやすかったのであろう。

◆"大汝山"

中義 ちゅうぎ の立山の中央峰、3015m、富山県の最高地点 ・ 大己貴神 おおなむちのかみ (別名:大国主命)が祀られていたことに由来する。
・立山 曼陀羅図 まんだらず には祠が描かれているが、 現在信仰 げんざいしんこう をうかがわせるものはない。

"富士ノ降立" ふじのおりたち

・中義の立山の北峰、2999m
・富士権現を祀ったことに由来。富士ノ折戸 富士ノ "折立岩" おりたちいわ とも記した。
"立山曼荼羅図" たてやままんだらず では、雄山、大汝山、別山の山並みから奥まったところに富士山型に描かれる。

◆"別山"

・2880m
"帝釈天" たいしゃくてん を祀るので、 帝釈岳 たいしゃくだけ の別名があった。
・立山曼荼羅図では、雄山、大汝山、 浄土山 じょうどさん と並ぶ重要なピークである。

◆"浄土山"

・2831m
・阿弥陀堂や、 天日鷲命 あめのひわしのみこと 長白羽命 ながしらはのみこと まつ った ほこら の跡がある。
・高山植物やハイマツに おお われる 山上 さんじょう の姿は立山三山随一。雷鳥の生息数も多い。
・このような環境を阿弥陀の 浄土 じょうど になぞられたことに由来する。

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